賃貸1階は防犯が重要って聞いたけど、何をすればいいんだろう...?
早く防犯したいけど何を買えばいいのかわからない...
簡単にできて有効な防犯対策をしたい!
賃貸1階は、2階以上に比べて侵入しやすいことから、空き巣や不法侵入に逢いやすい物件です。
その反面、1階は出入りがしやすかったり、専用庭があったり、家賃が安かったりと、たくさんの魅力があることから、多少のリスクはあっても1階に住みたいと考える人もいます。
今回は、そんな賃貸1階に住みたいけれど、防犯面も気になっているあなたへ向けて、おすすめの防犯グッズを紹介します!
実際に空き巣被害に逢ったからこそおすすめできる、賃貸1階の防犯対策に効果的なアイテムをご紹介したいと思います。
後半には、グッズ以外でできる防犯対策も少しだけ紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
空き巣体験談はこちらの記事をチェック!
賃貸1階の防犯は厳重にしよう!
日本の3階建以下共同住宅における、住居侵入の認知件数(R4年実績)は、
- 空き巣:2272件
- 忍込み:330件
- 居空き:120件
となっています。
出典:(令和5年の刑法犯に関する統計資料(1,058KB)(令和6年8月 警察庁)
用語説明(用語をクリックすると意味を確認できます。)
認知件数
警察において発生を認知した事件の数のこと。
空き巣
入居者が留守にしている間に侵入し、金品を窃盗すること。
忍込み
夜、入居者が寝静まった頃に侵入し、金品を窃盗すること。
居空き(いあき)
入居者が在宅中、お風呂時間などの隙をついて侵入し、金品を窃盗すること。
4階建以上共同住宅
中高層(4階建以上)の住宅のこと。
3階建以下共同住宅
住宅のうち、一戸建住宅及び中高層(4階建以上)住宅を除く住宅のこと。
侵入手口としては、無戸締り、ガラス破り、施錠明けの順で多くなっています。
生活リズムを把握されていると、部屋にいるのに侵入されることもあります...
さらに1階は、雨どいや塀・フェンスなどを上らずに柵を1つ超えるだけで侵入できてしまうため、2階以上に比べて発生件数が多くなっています。
1階は外から中の様子が見やすく、用意周到な泥棒にとっては生活リズムを把握しやすいという面もあります。
賃貸の場合は特に、部屋数が少なく狭いこともあり、いざというときにすぐに逃げられるという、泥棒の心理的余裕にもつながっているのです。
以上のような理由から、賃貸1階は泥棒に入られるリスクが高いので、他の物件に比べて厳重な防犯対策が必要なのです。
賃貸に使えるおすすめ防犯グッズ
さっそく、賃貸1階の防犯におすすめなアイテムを紹介します!
賃貸における防犯グッズの設置においては、供用部を使わないことや、周辺環境への配慮、原状回復ができる範囲で行う必要があることに注意しましょう。
防犯カメラ
住宅形態に関わらず、防犯に最も有効なのが防犯カメラの設置です。
泥棒は、侵入の形跡が残ることを嫌がります。カメラに自分の顔や身体的特徴が残ると、警察の調べですぐにつかまってしまうからです。
防犯カメラがあるだけで、下調べもできなくなる上に、防犯意識の高い住人と認識され、侵入のターゲットから外れることができます。
隣接住宅が近い場合は、カメラの録画範囲の設定に配慮しましょう!
センサーライト
夜の防犯には、センサーライトがおすすめです。
特に、賃貸で部屋の中から電源を確保できない場合は、ソーラー充電タイプのものがおすすめです。
賃貸1階には、専用庭がついていることも多く、夜の暗さにまぎれて泥棒が侵入してくる可能性が高くなります。
ソーラータイプであれば、買って設置しておくだけで、日中に蓄えた電力で庭やベランダを明るく照らしてくれます。
センサーモードや常時点灯モードなど、機能性に優れたものも発売されているので、要チェックです!
色味は白みがかったものが有効ですが、景観や雰囲気をよくしたい方は、黄色みがかったものを検討するのもいいでしょう。
おしゃれなセンサーライトもたくさんあるので、防犯ついでに庭をおしゃれにしちゃいましょう!
補助錠
最も簡単で効果のあるアイテムは、窓の補助錠です。
通常の窓の鍵にプラスして、窓のサッシに付けるタイプのもので、仮にガラス破りで鍵をあけられたとしても、補助錠があることで侵入までの時間稼ぎをすることができます。
さらに、窓の開閉に合わせてアラームが鳴るものもおすすめです。
侵入時に大きな音が周囲に鳴り響くことで、泥棒が何も取らずに逃げていくことを期待できます。
防犯において時間稼ぎはとても有効です。侵入に手間取るほど泥棒はあきらめやすいのです!
防犯フィルム
侵入時の時間稼ぎには、防犯フィルムも有効です。
窓ガラスに直接貼る保護フィルムのようなもので、ガラスを割られても、破片が散らばらずガラスに穴が開くのを遅らせることができます。
泥棒は何度もハンマーなどを打ち付けることになり、大きな音が鳴り響くことを嫌って侵入をあきらめる可能性が高まります。
直接的に侵入を防止してくれて、費用対効果が高いのが魅力です!
凹凸ガラス専用のフィルムもあるので、自分の部屋のガラスに合ったものを選ぶようにしましょう。
長年フィルムを放置しておくと、劣化した粘着面がこびりついて原状回復できなくなるので、定期的に取り換えるようにしましょう!
防犯砂利
泥棒の心理を意識した防犯アイテムとして、防犯砂利もおすすめです。
泥棒は侵入や下見の際に、周囲へ大きな音が鳴ることを嫌うため、建物横の狭い通路などに敷き詰めておくと効果が高いでしょう。
狭い範囲だけだと飛び越えられてしまうこともあるので、できる限り通路全面に敷き詰められるよう何袋かまとめて買っておくといいでしょう。
賃貸の場合、供用部に石を敷き詰めることはNGなので、管理者に確認し原状回復できる範囲で砂利を設置するといいでしょう。
軽石などを使用するので、風化した石の粉が周囲に飛散したり大雨で流されることがあることも知っておきましょう。
ダミーカメラ
防犯カメラは高価なものが多く、手が出づらいという方もいると思います。
そんな方には、ダミーカメラがおすすめです。
泥棒は住居侵入する前に必ず下見をします。その時に防犯カメラがついていることを確認すれば、別のリスクが少ない部屋にターゲットを変更します。
ターゲットにならないようけん制するアイテムとしてとても有効です。
ただし、ダミーカメラはホームセンターで形がわかってしまったり、配線やソーラーパネルがないことで、ダミーであることがばれてしまう可能性もあります。
二重ロック
住居侵入の被害として、正面玄関のドア破りによる侵入が多いことも事実です。
ドアチェーンがついているタイプであっても、外出時には実質一つの鍵しかかけられないので、泥棒にとっては侵入の経路として適しているのです。
技術をもった泥棒も多くなっているので、正面玄関の二重ロックは効果的であると言えます。
最近では、遠隔で操作もできるスマートロックが販売されているので、より快適に防犯対策ができるようになっています。
賃貸でも簡単に取り付けられるスマートロックがおすすめです!
室内カメラ
住居侵入されてしまった場合に効果があるのが、室内カメラです。
被害に逢った前提のアイテムですが、その後の捜査には非常に有効なアイテムとなり得ます。
実際に被害に逢った物件でも、室内カメラに映った犯人の顔から特定され、逮捕に至るケースもあります。
侵入された後、大切なモノが盗まれて泣き寝入りすることがないよう設置しておくことをおすすめします。
空き巣被害に逢った際、警察の方とも話しましたが、防犯カメラがないと犯人が捕まらないことの方が多いようです。
上記のようなアイテムを併用することで、侵入の時間稼ぎを多くすることができ、かつ防犯意識の高い住人であることをアピールすることができるようになります。
自分の部屋に対してできそうなものを見つけて、1つだけでも取り入れておくことをおすすめします。
グッズ以外でするべき防犯対策
ご近所付き合いが最も効果的!
僕が実際住居侵入被害に逢った時も、隣の家の方が侵入を見つけて通報してくれたおかげで、何も盗られずに済みました。
近所の方と日ごろから挨拶をしておくだけでも、何かあった時に助け合いの心で通報などの協力が得られます。
賃貸に住んでいると、ご近所付き合いは不要と考えたい気持ちも出てきますが、すれ違う時のあいさつ程度はしておき、悪い人ではないアピールをしておくことが肝心です。
僕はたまたまタイミングがよかっただけで、ご近所さんが侵入の瞬間を見つけてくれる可能性は低いです。自分でできる防犯グッズを積極的に取り入れましょう!
専用庭や玄関先はきれいに整頓しておく!
僕が住居侵入被害に逢った時、専用庭は草が生い茂り、ごみが散乱している状態でした。
泥棒からしてみれば、防犯意識の低い住人がいると認識され、草で身を隠すことができる恰好のターゲットとなっていたのです。
専用庭は何もしないと、特に夏場はあっという間に草がボーボーになってしまいます。
定期的に草刈りをしたり、防草シートを敷くなどして、専用庭が草で覆われないようにしましょう。
ゴミや仮置きの荷物などを置くことはいいですが、整理整頓して見た目をすっきりさせておくことが重要です。
整頓しようとして庭を高い壁や物で囲うことは逆効果。侵入してしまえば泥棒の思うがままになってしまうので、見通しのいい庭にすることがポイントです!
インターホンには必ず出るようにしよう!
僕が住居侵入被害に逢った時、侵入の直前にインターホンが鳴らされた履歴が残っていました。もちろんカメラ画面は物で隠され、顔が確認できないようにされていました。
泥棒は、住居侵入を実行する直前にインターホンで住人が確実にいないことを確認することが多いとのことです。(警察の方に聞きました。)
居留守を使うことが当たり前になっている方は特に注意が必要で、住人がいないと判断して泥棒が侵入してきた場合、狭くて逃げ場のない家の中で鉢合わせることになります。
捕まるわけにはいかない泥棒は何をするかわかりません。もしかしたら、侵入の時に使った工具で襲い掛かってくるかもしれません。
そんな最悪な状況にならないためにも、日ごろから面倒でもインターホンには必ず応答することが大切です。
嫌な勧誘は何も言わずに切ってしまえばいいだけ!しつこい場合は警察に通報!配達はすべて玄関前に置いてもらうことで対応する!
防犯は自分の意識で変えられる!
いかがだったでしょうか?自分の部屋に使えそうなグッズは見つかったでしょうか?
賃貸1階の空き巣対策は、必ずやっておくことをおすすめします。
僕もこれだけの住宅が近所にある中で、まさか自分の部屋だけがターゲットになるとは思ってもみませんでした。
日ごろ平和な地域であっても実は泥棒が下見を繰り返しているのだと実感しました。
実際被害に逢ってしまった場合は、警察の方とのやり取りや火災保険の手続きが必要になります。
一度入られると再度侵入されることが多いため、一度目のターゲットにならないよう、防犯グッズを設置しておくようにしましょう。
大切なモノや人を守るためにも、今できる防犯対策をぜひ検討してみてください。
空き巣被害時の対応方法はこちらの記事をチェック!