暮らしの学び

【賃貸1階の体験談】泥棒に入られやすい?メリットとデメリットと快適な暮らしのポイント

引っ越しをするけど、賃貸の1階はやっぱり危ないのかな?

賃貸1階に引っ越ししたいけど、気を付けた方がいいことはあるのかな?

多少リスクはあっても安いから1階に引っ越ししたい!

 大学卒業や転勤で、賃貸アパートに引っ越すことになった時、1階の物件を検討する人は多いのではないでしょうか?

 その中で親や周囲から、賃貸1階はやめておけというような声を聞くこともあるでしょう。

 実際に、賃貸1階はメリットが多くある一方、デメリットも存在します。

 この記事では、賃貸1階に住みたいけれど不安も抱えているあなたへ向けて、賃貸1階がもつメリット・デメリットとその対策方法を紹介します。

 安心して賃貸1階に住み続けられるように、この記事で紹介するポイントをチェックしてみてください!

賃貸1階に住んでいる筆者の経験談

 僕は大学入学から賃貸に住み始めました。大学時代は賃貸2階に4年間住んでいました。

 社会人になってから会社の寮に入り、その後彼女との同棲をきっかけに賃貸1階に引っ越し、それからずっと賃貸1階に住んでいます。

 2階に住んでいたこともあるので、実体験として1階に住むことの良い点や悪い点を感じています。

現在住んでいる物件の間取り

 現在2人暮らしで住んでいる物件情報は下記の通りです。

  • 軽量鉄骨造
  • 築年数1994年~(2024年現在築30年)
  • 1LDK
  • 46.00㎡
  • 2階建て4部屋のうちの1階
  • 専用庭付き
  • 無料Wi-Fi付き
  • 家賃5.7万円(共益費・管理費・駐車場込み)
  • 都市ガス2口ガスコンロ
  • バス・トイレ別
  • 最寄り駅まで歩いて約15分

間取りイメージ

部屋探しの条件

 部屋探しには時間をかけました。

 アプリをいくつかインストールして、こだわり条件で100件→40件→10件→3件と絞込みをしていきました。

 もちろん家賃とこだわりとのバランスを見て、納得のいく物件を選びました。

こだわり条件

こだわった順に列挙すると下記のとおりです。

  • 1LDK or 2DK
  • 家賃は全て込みで6万円まで
  • 服や靴が多いので収納が多いこと
  • 駐車場付き
  • 都市ガスコンロ(複数口)
  • バス・トイレ別
  • 最寄駅まで歩いて15分程度

こだわりが多く、物件選びにはかなり時間がかかりました (;^_^)

当時は1階であるかどうかは重視していませんでした。

賃貸1階に住んでみた感想

 こだわりポイントをバランスよく吟味したおかげで、引っ越し後3年目になる今でも、満足感を日々感じながら生活できています

引っ越し3年目に無料Wi-Fiが導入(家賃そのまま)され、さらに生活満足度が向上しました!

 古い建物のため、隣接部屋の騒音を懸念していましたが、ある程度広い部屋を選べたことと、単身赴任の社会人の入居者ばかりであったことから、物音は全く気にならず穏やかに快適に過ごせています。

 クローゼットや靴箱がかなり広く、彼女はその点を1番気に入っているようです。

 また、念願だった火を使った料理をできるようになり、今ではほぼ毎日料理をして、料理の腕が上達してきました。おいしいものを自分で作れるようになり生活の豊かさが向上しました。

 害虫対策をしているおかげか1階によくある虫侵入の被害も特になく、いい物件を見つけたと感じています。

 洗濯物は部屋干ししかしないと決めており、見つけた物件が1階であったことから、日当たりはあきらめていました。しかし実際住んでみると南向きかつ専用庭で隣接の家とのスペースが確保され日当たりが非常によく部屋が明るくなりました。おかげで湿気も少なく、次引っ越しする時は日当たりも気にしようと思っています。

 1階であることで、荷物の搬入などの出入りが楽であり、段ボールで買った水を持って階段を上らなくてもいいことが地味に良かった点だと感じています。

運よく満足いく物件に引っ越すことができましたが、やはり賃貸1階ならではのデメリットもありました。

 当初専用庭の有無は重視しておらず、あっても物置に使えてラッキーとしか思っていませんでしたが、実際は草が生い茂るためそのメンテナンスに労力を使うことを面倒に感じています。

 さらに避難用通路のために、アパートの脇から専用庭への細い導線が作られており、柵や囲いが途切れて、入ろうと思えばだれでも侵入できてしまう構造になっていました。

 そして、ある日住居侵入の被害に逢い、賃貸1階に住むことのデメリットを痛感しました。

賃貸1階に住むメリット

 一般的に、賃貸1階は避けられる傾向にありますが、メリットが多いことも確かです。

 ここで、賃貸1階に住むことのメリットをまとめてみます。

家賃が安い

 まず何よりも、1階は2階以上に比べて家賃が安いことが多いです。やはり、1階は敬遠される傾向があることを大家さんも理解し、料金を安く設定することが多いようです。

 僕自身こだわり条件が多く家賃が高くなる可能性がありましたが、1階であったことから安く部屋を借りることができています。

 物件によっては家賃の値上げがあることもありますが、入居者の見つかりにくい1階であれば、値上げ拒否や減額交渉ができる可能性もあります。

出入りがしやすい

 2階以上になると階段の上り下りが必要ですが、1階であれば出入りが楽で荷物の搬出入もしやすく、日常生活で身体的な不満を感じることが少なくなります。

 さらに火災や地震の発生時には、1秒でも早く逃げ出すことができます。地震時には上層であるほどよく揺れるので、物置が倒れるなどの被害が少なくなることも期待できます。

ゴミ出しも階段の上り下りがないおかげで楽にできています。

階下を気にせず生活できる

 1階は下の階がないので、2階以上に比べて足音や物音を気にすることが少なくなります

 子供がいる家庭や夜活動することが多い方など、足音を気にしたくない人にとっては適した部屋であるといえます。

筋トレや軽い運動を部屋の中でしたいという人にもおすすめです。

専用庭がついている場合お得感がある

 物件によっては専用庭がついている部屋もあります。専用庭は1階の住人に与えられた専用地で、専用庭に物置を設置したり、ガーデニングをすることができます。

 2階以上に比べて専用面積が広くなることにお得感を得ることができるのです。

デメリットにもあげるように、メンテナンスが必要なことには注意が必要です。

防犯カメラが設置されていることもある

 物件によっては1階だけには防犯カメラが設置されていることもあります。

 逆に2階以上になると入居者個人でカメラの設置が必要になることもあります。

 住居侵入や空き巣の被害は未だ多いので、大家さんや管理会社の意向により防犯意識が高い物件になっていることもあるのです。

僕が住んでいるような部屋数が少ない物件の場合、防犯カメラの設置がされていないことがあるので、自分で防犯対策をする必要があります。

賃貸1階に住むデメリット

 次にデメリットについてまとめます。

空き巣被害に逢う可能性が高い

 賃貸1階で最も気を付けたいのが、空き巣や住居侵入などの被害に逢う可能性です。

 2階に比べて侵入のハードルが低いため、泥棒被害に逢うことが多くなります。

 僕自身も賃貸1階に住み始めて3年で住居侵入の被害に逢いました。

 何よりも気を付けるべきことであるにもかかわらず、何も対策をしていなかったことが仇となりました。

 この記事を読んでいるあなたにも起こる可能性のあることです。それを自覚できるだけで対策ができるのです。

大切なモノや人を守るためにも、今できる対策をしておきましょう。

日当たりが悪く湿気が多い

 1階は地面が近いことから湿度が高くなりやすいです。

 専用庭があったり部屋の前の水はけが悪い場合、雨の日には水が溜まりやすく、なおさら湿気が多くなります。

 洗濯物が乾きにくかったり、カビが発生しやすいなど、生活が長引くほど不快に思うことが多くなる可能性もあります。

浴室の乾燥機は24時間つけたままにしておくことをお勧めします。カビの発生による原状復帰の金額に比べれば、電気代はそれほど苦になりません。

外からの視線に気を遣う

 1階の窓が道路に面している場合、外からの視線が気になることがあります。場所によっては、一度もカーテンを開けずに過ごす可能性もあります。

 カーテンが透けるタイプの場合、部屋の中の様子が見えてしまう可能性があります。

 生活リズムも把握されやすく、防犯の面でも気を付けなければなりません。

視線が気になるからとカーテンを開けないままなのは長期不在と思われて防犯によくありません。透過性の低い薄いカーテンをつけるようにしましょう。

虫が入ってきやすい

 1階は地面が近いことから侵入しやすいです。

 窓をしっかり閉めていてもエアコンの配線ホースや水回りの排水管から侵入してくるので、1階に住み続ける限り気にし続けなければならないと考える方も多いでしょう。

 さらに飲食店が近くにある場合、ゴキブリなど害虫が侵入してくる可能性も高くなります、

 防虫剤を部屋の周りに設置することや、玄関の出入り時に部屋の中を明るくしないなどを徹底することが重要です。

階上の物音が気になる

 1階は下の階のことを気にしなくていい一方、2階の住人の足音や物音が気になります

 ただこれは最上階以外の住人みんなが感じる不快感であるので、そこまで嫌に感じることはないかもしれません。

僕の部屋の場合、2階への階段が寝室の横についており、夜遅くに帰宅した住人の足音が気になることがあります。

賃貸1階で快適に暮らすためのポイント

 上記のようなデメリットで賃貸1階を敬遠する人が多くいますが、正しく有効な対策をしっかり行うことで、安心して賃貸1階に住むことができるようになります。

 ここでは、賃貸1階で快適に暮らすために抑えておくべきポイントを紹介します。

自分にできる範囲で防犯対策をする

 まずは防犯対策をしっかりとしましょう。

 1人暮らしや女性である場合、生活習慣を把握されやすく空き巣に入られたり下着泥棒のターゲットになりやすかったりします。

 賃貸であることから最悪引っ越しをすればと考える人もいますが、自分にできる範囲で防犯グッズを設置することで安心して長く住み続けることができます。

 一軒家での防犯をイメージする方は多いようですが、賃貸であっても同じように防犯対策はできます。

 簡単に安くできるものだと、補助錠を付けたり、防犯フィルムを窓ガラスに貼ったりということが考えられます。今日からすぐにできて高い効果を得られるので、ぜひ購入を検討してみてください。

 防犯カメラは電源確保ができないからとあきらめる人もいますが、最近ではソーラーパネル付きのものが販売されており、設置個所にも自由が利くようになっているのでぜひ設置を検討しましょう。

 防犯グッズだけでなく、日ごろの生活の仕方に少し防犯意識を付け加えるだけで、大きな防犯効果を得られます。

僕も住居侵入の被害の当日に防犯グッズを設置しました。

ここで紹介するものは安くて取付も簡単にでき、早くやっておけばよかったと後悔しました。

害虫対策をする

 1階のデメリットである虫の侵入にはやはり対策が必要でしょう。

 引っ越しの荷解き前にくん煙タイプの駆除剤を使うことで大きな効果を得られます。

 すでに荷解きがすんでいる場合は、設置タイプの駆除剤虫よけ剤を検討しましょう。

 設置個所にも注意が必要です。虫が侵入しやすい場所にピンポイントで設置することで虫よけ効果をしっかりと得られます。

 具体的には、出入りの多い表玄関の手すりやバルコニーの物干しざお吊り下げタイプの虫よけ剤を設置するといいでしょう。

 さらにエアコンの排水ホースの先端にキャップを付けたり、お風呂の換気扇にフィルターを貼ったり、洗面台の排水ますに網目の濃い蓋を使ったりすることで、物理的に虫の侵入を防ぐことができます。

 上記対策をしても虫が侵入してくることはあります。そんな時のために、スプレータイプの駆除剤も常備しておきましょう。

 蚊やハエ、ゴキブリを対象とした表示のものが多いですが、そのほかの虫にも効果はあります。殺虫成分が含まれるものだと食品周りに使うことをためらいますが、虫を凍らせるタイプであれば安心して使うことができます。

 僕が導入しているおすすめの防虫グッズもまとまり次第掲載したいと思います。

防虫剤の有効期限はしっかり確認して、定期的に交換するようにしましょう!

治安のいい地域で物件を探す

 治安の悪い地域では日常生活でいたずらや不審者に逢うことがあります。後を付けられ家を特定されたり、家にいたずらをされたりしないよう、治安のいい地域を選ぶようにしましょう。

 治安の調べ方にはいくつかありますが、まずはインターネットやSNSで引っ越そうとする地域の口コミ情報を探してみましょう。

 不動産会社の担当の方に聞いてみるのもいいですが、営業のためマイナス要素となる治安の悪さはあまり言いたくないのが心情だと思います。

 自分の目で確認するのが一番確実です。物件周辺を歩いて回ってみると、地域性がよくわかります。空き家が多かったり街灯が少なかったりしないかチェックしましょう。ごみが散乱していたり騒音がある地域も候補から外すようにしましょう。

 最寄駅から物件までの道を実際に歩いてみることで、危ない場所を見つけられることもあります。できれば時間帯を変えて何度か見てみると確実です。

犯罪発生率は人口の多い都市部が高くなる傾向があります。住環境とのバランスを見て判断しましょう。不安な場合は防犯対策をしっかりしておきましょう!

ハザードマップで災害想定エリアから離れた物件を探す

 賃貸1階は地震などの災害発生時にすぐに逃げ出せるメリットがありますが、海抜が低かったり河川が近い場合は、豪雨による河川氾濫時に水没する可能性があります。

 さらに海が近い地域の場合、南海トラフなどの大地震による津波の被害も心配です。地盤が弱い地域では地すべりや土砂崩れに巻き込まれる危険もあります。

 このような自然災害による被害は起こる可能性が低い一方、起こってしまうとその被害は甚大なものになります。家の大切なモノだけでなく命の危険もあるのです。

 自然災害の影響エリアは自治体が公開しているハザードマップで確認することができます。

 自分が引っ越そうとしている地域が浸水域から外れているか土砂災害の範囲に入っていないか確認しましょう。また、浸水が始まったあとの避難経路が確保されているかも確認し、いざというときすぐに逃げられる準備もしておきましょう。

賃貸1階は浸水の他に地震時下敷きになる可能性もあるので物件自体の耐震性にも気を付けられると安心です。

対策をすれば賃貸1階でも快適な暮らしができる!

 いかがだったでしょうか?

 賃貸1階ならではのメリットとデメリットは把握できたでしょうか。

 メリットがある一方デメリットも気になってしまうのが賃貸1階ですが、正しく効果的な対策をすることで不安を減らし、安心して暮らすことができます。

 2階以上の物件にはない魅力もたくさんあるので、自分にできる対策はできる限り実践して、快適な賃貸1階暮らしを実現していきましょう!

 

 

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