資格取得の学び

【社会人の学び直しとは?】おすすめステップと利用できる支援制度を解説

ご注意ください

この記事は、2024年10月現在の情報をもとに作成しています。最新の情報は関係公式サイトでご確認ください。

最近リスキリングとかよく聞くけど、そもそもどういう意味なの?

スキルアップしたいけど、具体的にどんな手順で取り組めばいいんだろう?

支援制度があるって聞いたことがあるけど、どんなのがあるのかまとめて知りたい!

 そんな風に思っている方は多いのではないでしょうか?

 社会人の学びといえば、リスキリング、リカレント教育、生涯学習などが最近よく聞かれるようになってきました。

 社会人として日々忙殺されながらも、学びたいという素晴らしい心意気を持った方が多くなってきている気がします。

 この記事では、そもそも学び直しとは何なのか、学び直しの具体的な手順、お金がかかる学び直しに対する支援制度や無料講義についてまとめました。

 この記事を読んで、社会人としての学びに迷いがある方の不安を、少しでも解消できればうれしいです。

そもそも『学び直し』とは?リスキリングやリカレント教育、生涯学習の違い

リスキリングとは

 "リスキリング(Reskilling)"とは、企業が従業員に対して行う、職業能力の再教育のことを言います。

 近年、企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるために、新たな職業能力をもった従業員が必要とされています。

 企業は新規雇用だけでなく、既存の社員にITスキルなどの新規業務に必要なスキルを身に付けさせる、人材教育に力を入れているのです。

 例えば、エンジニア自身がプログラミングやデータ分析などのITスキルを学び、業務を効率化する新しいツールを自分自身で開発するような事例があげられます。

 社員自身の学び直し(リカレント教育)とは異なり、企業独自の経営戦略に沿ったスキルを身に付けることを意味しているのが特徴です。

リカレント教育とは

 "リカレント(Recurrent)教育"とは、社会人が自分自身で行う学び直しのことを言います。

 社会人はこれまでに様々な教育機関を経てきていますが、大学や専門学校などの教育機関に戻って、最新の技術・理論を学びなおすことを意味します。

 企業の経営戦略に沿ったスキルを身に付けるリスキリングとは異なり、社会人が個人としてのキャリアアップを目指して行う、広い分野に対する学び直しを意味しているのが特徴です。

 場合によっては、一度休職して大学院や専門学校に通うといった、業務から離れた学びを実践することもあります。たまに耳にする"社会人ドクター"は、リカレント教育を実践しているととらえることができますね。

生涯学習とは

 "生涯学習"とは、人間が生涯にわたってさまざまに行う学びのことを言います。

 リスキリングやリカレント教育などのスキルアップや教育機関における学びだけにとどまらず、社会的な学び、文化活動における学び、スポーツにおける学び、趣味における学びなど、あらゆる分野で生涯続けられる学習活動のことを指しています。

 仕事だけでなく、自分の生活を豊かにする学びも含まれるので、興味があるいろいろな分野にチャレンジでき、毎日の楽しみにつなげることができるのも特徴です。

 本サイトのテーマは【社会人の学び直し】であり、いろいろな学びをお届けしながら社会人になってからの"生涯学習"を応援しています。 

その他学びに関する用語

アウトスキリング(Out-Killing)
 今まさに転職活動を意識している方もいることでしょう。けれど今の自分には転職先が見つかるほどのスキルがあるか不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
 アウトキリングは、今の会社に在職しながら、転職しやすいスキルを身に付ける行動のことを言います。
 これは、個人として取り組むだけのものではなく、企業が自社社員に対し行うこともあります。
 企業として従業員数を維持しきれない経営状態の場合に、アウトスキリングを実施します。退職者のその後をケアすることで、ネガティブな心象を避けることができ、その後の企業評価低下を最低限のものにすることが期待できます。
 どんな会社でも継続できない可能性がある現代では、常に意識する必要がある行動なのかもしれません。

『学び』のメリット

キャリアアップにつながる

 例えば、エンジニアとして働く会社員がプログラミングの技術を身に付けたとしましょう。

 普段使っているExcelやWordなどの汎用ツールをプログラミングで自動処理化することができます。

 自動処理化できると、部署内の業務は一律に効率化されます。そんな便利なシステムを作った本人を、会社は評価しないことはないでしょう。

 評価された場合、周囲の自分に対する評価もおのずと上がり、頼られる存在、すごい存在として認識されることもあるでしょう。

 そうなれば、自分の業務に自由度が出始め、自分が希望する業務の進め方ができたり、希望する部署への移動、新たな事業が始まることだってあるかもしれません。

 新しいスキルの学びを実践することで、キャリアアップに直結するのです。

 新しいスキルでなくとも、今持っている技術をさらに磨くことも自分のキャリアップに直結します。

 社会人が学びの姿勢を強く持つことは大きなメリットがたくさんあるのです。

収入アップにつながる

 新しいスキルを身に付けたり、今持つ技術を磨いたりすることで、高度な業務を任せられ、キャリアアップすることができます。それによって必然的に収入アップも期待できます。

 場合によっては、今の職場ではなく転職活動も容易になり、大きく年収を上げることもできます。

 副業のスキルとして生かし、副業収入を得ることだってできます。

 ビジネススキルを身に付けることは、収入を増やし自分の生活を豊かにすることにつながるのです。

知識を得ることで世界が広がる

 学びを実践することで、自分の世界観を広げることができます。

 新しい知識は、自分がこれまで意識していなかった事象に目を向けさせてくれる要素になるうるので、日常生活にも影響を与えます。

 自分が新しく知ったことについて、社会のどこかで誰かが専門家として日々取り組んでいると認識することができ、世の中の成り立ちを少しずつ理解していくことができます。

 年配になるほど世の中を穏やかな気持ちで見ることができるのは、様々な経験や勉強をして、自分の思考で処理するのに十分な知識を持っているからです。

 学びを若いうちから多く実践することで、早くから自分の思考で処理する能力が身について、広い視点で世界を見ることができるようになるのです。

『学び』のステップ

 ここからは、学びを実践するための具体的なステップを提案します。

学ぶジャンルを決める

 まずは学ぶジャンルを決めましょう。

 自分が学びたいと思うもの、仕事のスキルに直結するような資格やスキルを一度書き出してみましょう。

 書き出したら、そのスキルを習得するのにかかる時間とお金を調べてください。

 これを参考に、優先順位を決めてみてください。

 これをすることで、自分のキャリアプランを自然とイメージすることができます。

 ここで大切なのは、そのスキルを習得する動機です。そのスキルをなぜ身に付けたいのか、だれのために、なんのためにそのスキルを身に付けるのか、それをより明確にしておくほど、実際に取り組み始めた後の挫折を防ぐことができます。

学び方を決める

 学ぶことが決まったら、学び方を決めましょう。

 この世にある大体の資格やスキルは、それを身に付けるための方法が準備されています。

 自分が学びたいと思うスキルで検索してみてください。いろいろなスクールや書籍などが紹介されています。その中から自分がいいと思うものをいくつかピックアップしましょう。

 スクールや書籍には特徴があり、それを作った団体や個人によって長所・短所があります。しっかりと調べて自分に合った学び方を決める必要があります。

 お金をかけてスクールに入れば、ある程度高度な内容を学べる可能性もありますが、安くて高品質な書籍が存在する分野もあります。

 自分に合わない学び方の場合、どんなにいい教材であっても遠回りになってしまうこともあります。

 自分の特性を見直しながら、今の自分に使いこなせる媒体を選択して、自分に合った勉強手法を取り入れましょう。 

学ぶ場所を決める

 学ぶ手法としてスクールを選んだ場合、オンラインで講義を受けることもあるでしょう。

 その場合、会話ができる空間が必要になります。

 学ぶ手法として書籍を選んだ場合、場所は選びませんが本を広げる最低限の空間と場所をイメージすることが必要です。

 TPO(Time:時間、Place:場所、Occasion:場面)による自分の立ち振る舞いも意識した場所選びをしましょう。

 これによって自分の世界に入り込み、有意義で充実した学びの時間を確保することができます。

 充実した学びの時間は、スキルや資格を取得する時間を短縮させ、より自分の中に定着する学びとすることができます。

 以下に学びの場所の具体例をいくつかあげます。

学びを実践する場所の例

  • 自宅の自室やリビング
  • 近所の図書館
  • 無料開放されている学習スペース
  • 有料のワーキングオフィス
  • カフェやファミレス
  • カラオケや漫画喫茶
  • 電車やバス

 自宅以外のいつもとは違った場所で勉強することで、様々なメリットがあります。

 ここで注意点として、自分の勉強を優先することで周囲に迷惑をかけることがないよう気を付ける必要があります。

 最近では、勉強お断りの図書館や、長時間滞在禁止のカフェも増えてきています。

 社会人の学習意欲が強まっていることの表れではありますが、ルールを守った行動が必要とされていることも頭に入れておきましょう。

学ぶ時間を決める

 これは学ぶ場所と合わせて考えてみてもいいでしょう。

 社会人にとって時間の確保が最も難しく、スキルを習得するには最も重要な項目です。

 学ぶのにあまりにも時間がかかるとモチベーションの低下や、知識定着などに対する効率も下がるので、時間の確保には特に注意しましょう。

 まとまった時間を取ることよりも、毎日継続することを意識すると、いい学びの習慣を身に付けることができます。

 とはいえ、社会人は日々仕事に忙殺され、勉強できない日もあるので、自分の生活習慣の中に時間はないか、一日の行動を見直してみましょう。

 以下に学ぶ時間の具体例を示します。

学びを実践する時間の例

  • 出社前の時間
  • 通勤時間
  • 昼休み
  • 退社後から帰宅前の時間
  • 夕食後の時間
  • 入浴後から寝る前の時間

 ここで注意点は、睡眠時間を削るような時間の取り方はしないことです。

 睡眠時間を削ると、学びの効率も落ち、日中の業務にも支障が出始め、キャリアにも影響が出たり、最悪の場合自分の体調を壊すことにもつながります。

 人間の一日は24時間しかないことを自覚して、一日で無駄になっている時間はないか探してそれをやめることから始めてみましょう。

学び始める

 学ぶ方法と学ぶ場所・時間が決まったら、さっそく取り組み始めましょう。

 ここで重要なのが、計画だけしてなかなかやり始めないことがないようにすることです。

 本記事の順番で学ぶ方法、場所や時間を決めていれば、やり始めるまでのハードルは低くなっていると思いますが、それでも取り組み始められない方は、自分が学びたいと思った動機を改めて考え直しましょう。

 自分の心と向き合うことも学びを継続するには重要なことです。

学び仲間を見つける

 学び始められたら、仲間を見つけることをお勧めします。

 一人で継続できる方もいますが、強い動機がないと、仕事とは別に勉強をする社会人にとってはそれが難しくなりがちです。

 学び仲間がいることで以下のようなメリットがあります。

学び仲間を見つけるメリット

  • 分からないことをすぐに聞ける
  • いい競争相手になる
  • 相手に教えることで自分の知識定着につながる
  • 勉強することに対する強制力が働く

 ここでポイントとして、できるだけ同じレベルか自分より少し上のレベルの仲間を見つけましょう。

 勉強仲間とレベルが違いすぎると、逆に意欲低下につながりかねません。

 また、勉強仲間とだけの世界になってしまわないよう、たまにはほかの学習者の様子も見られる環境を作っておくことも重要です。

 広い視野を持ちつつ、自分のペースで続けることが大切なポイントです。

学びを継続する

 学び始められたら、それを継続させる対策もしましょう。

 勉強に集中できる場所や時間を変えてみたり、新たな仲間を探してみたりして、自分が継続しやすい環境を整えながら学び続けましょう。

 SNSでやることやったことを宣言する日々を続けてみてもいいかもしれません。

 さらに、勉強する時間を充実させる方法も模索してみましょう。

 一般的に集中を続けられる時間は最大でも90分程度と言われています。

 効率的な学びを続けることが最短でスキルを身に付けるポイントです。

 試行錯誤を繰り返しながら継続させられる学習者を目指しましょう!

学び直しの支援制度

 学び直しのためにはお金がかかることがほとんどです。取得しようとする資格・スキルによっては、数十万円かかることもあります。

 そんな金銭的壁を軽減するため、主に厚生労働省を主体としたさまざまな支援制度が設置されています。

教育訓練給付金

ポイント

令和6年10月1日以降受講開始を対象に、給付金の給付率が拡充されました!(上限あり)

専門実践教育訓練給付金:70%から80%(年間上限64万円)に引き上げられました!(令和6年9月30日までに開講した講座は最大70%(年間上限56万円))

特定一般教育訓練給付金:40%から50%(上限25万円)に拡充されました!(令和6年9月30日以前に開講した講座は40%(上限20万円)) 

詳しくはこちら|厚生労働省

 資格取得にかかる費用に対して助成金を受け取れる制度です。

 厚生労働大臣が指定した教育訓練を受講・修了した後に、受講費用の一部が支給される雇用保険の給付制度です。 

対象とする教育訓練は下記3種類約16,000講座あります。

専門実践教育訓練

 最大で受講費用の80%、年間上限64万円(2024年9月までに開講する講座は最大70%、年間上限56万円)が支給されます。

特定一般教育訓練

 最大で受講費用の50%、上限25万円(2024年9月までに開講する講座は40%、上限20%)が支給されます。

一般教育訓練

 受講費用の20%、上限10万円が支給されます。

教育訓練給付金の対象となる資格

輸送・機械運転関係
  • 大型自動車第一種・第二種免許
  • 中型自動車第一種・第二種免許
  • 大型特殊自動車免許
  • フォークリフト運転技能講習
  • けん引免許
  • 一等無人航空機操縦士  など
情報関係
  • 第四次産業革命スキル習得講座
  • ITSSレベル2の資格取得を目指す講座
  • ITパスポート
  • Webクリエイター
  • CAD利用技術者   など
専門的サービス関係
  • キャリアコンサルタント
  • 社会保険労務士
  • ファイナンシャル・プランニング技能検定
  • 税理士
  • 中小企業診断士   など
事務関係
  • Microsoft Office Specialist(MSO)
  • 簿記検定(日商簿記)
  • 実用英語技能検定(英検)
  • TOEIC、TOEFL、iBT、IELTS
  • 登録日本語教員   など
医療・社会福祉・保健衛生関係
  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 保育士
  • 看護師・准看護師
  • はり師
  • 美容師   など
営業・販売関係
  • 調理師
  • 宅地建物取引士
  • インテリアコーディネーター
  • パーソナルカラリスト検定
  • 国内旅行業務取扱管理者   など
技術・製造関係
  • 測量士補
  • 電気工事士
  • 自動車整備士
  • 自動車整備士
  • 建築士
  • 技術士
  • 製菓衛生師   など
大学・専門学校等の講座関係
  • 職業実践専門課程
  • 職業実践力育成プログラム
  • キャリア形成促進プログラム
  • 専門職学位
  • 修士・博士

出典:給付金の対象講座│厚生労働省

出典:教育訓練給付制度|厚生労働省

 オンラインで受講できる講座や、夜間・土日に受講できるものもあるので、自分の生活習慣に合った講座を選びましょう。

 教育訓練給付金を受け取るには、下記のような条件があります。

  1. 受講開始時点で、在職中で雇用保険に加入していること。または、離職してから1年以内であること。(適用対象期間の延長を行った場合は最大20年以内)
  2. 今までに教育訓練給付を受けたことがないこと。
  3. 雇用保険の加入期間が1年以上あること。(専門実践教育訓練を受講の場合は2年以上)または、前回の受講開始日以降雇用保険の加入期間が3年以上あるかつ、前回の支給日から3年以上経過していること。

……など

そして、講座を受講、給付金を受け取るためには、それぞれ申請が必要です。

 対象講座を受講するためには、一般教育訓練は受講修了後に必要書類を提出、専門実践教育訓練と特定一般教育訓練は訓練対応キャリアコンサルタントによる訓練前キャリアコンサルティングを受けた後、ジョブ・カードの交付を受け、必要書類を受講開始日の2週間前(2024年3月までの1か月から緩和された)までに提出する必要があります。(2024年2月以降、電子申請等が可能となっています。)

※訓練前キャリアコンサルティングは、ハローワーク、キャリア形成・リスキリング支援センターで受けることができます。

 給付金を受け取るためには、受講修了日の翌日から1か月以内に、別途支給申請をする必要があります。

 受講条件を満たしているか、手続きの方法など、詳しく知りたい方は、地域のハローワークへ問い合わせするか、下記リンクからチェックしてみてください。

出典:ハローワークインターネットサービス - 教育訓練給付制度

 各給付金を受けるためには、様々な条件や手続きがあるため、自分が取得したい資格・スキルでは給付金が受けられない、キャリアコンサルティングを受けることや手続きの多さにハードルを感じる方は、別の制度を検討してみるといいでしょう。

母子・父子家庭自立支援給付制度

生計を立てるのに厳しい母子家庭、父子家庭を対象に、各都道府県・市・福祉事務所設置市町村が実施している制度です。

給付を受けるには、制度を設置している都道府県に在住している必要があります。

主に2つの種類があります。

自立支援教育訓練給付金

ひとり親の母または父が、対象教育訓練を受講し修了した場合に、その経費の60%が支給されるものです。

この制度で受講できるのは、ひとつ目に紹介した雇用保険による教育訓練給付金の対象講座と、各都道府県が個別に定めている指定講座が対象です。

出典:「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について|こども家庭庁」(こども家庭庁ホームページ)(参照 令和6年10月26日)

高等職業訓練促進給付金

 児童扶養手当の仕空を受けているか、同党の所得水準にあるひとり親の方が、養成機関で6か月以上のカリキュラムを就業して、対象資格の取得が見込まれる場合に、訓練期間中月額10万円、訓練修了後5万円が支給される制度です。

出典:「高等職業訓練促進給付金のご案内|こども家庭庁」(こども家庭庁ホームページ)(参照 令和6年11月2日)

マナパス

 文部科学省の、社会人の学びを応援するポータルサイトのことです。

下記のような条件選択で、大学・専門学校などの講座を検索することができます。

  • 学ぶ場所(北海道地方~九州・沖縄まで)
  • 学校種別(大学院、大学、短期大学、専門学校など)
  • 課程(正規課程、科目等履修生、公開講座など)
  • 通学or通信
  • 金額(無料~30万超えまで)
  • その他(土日・平日夜間、奨学金制度あり、女性の復職、就職転職支援など)
  • 分野(ビジネス、文系、福祉、看護、デザイン、IT系など)
  • 資格(情報処理系、食品技術、医療技術職、栄養士、土木技術など)

 在学生・修了性のインタビュー記事も見られるので、モチベーションを保ちながら講座を受けられるのもいいですね。

マナパス 社会人の大学等での学びを応援するサイト

ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)

 ハローワークの求職者で、希望する仕事がある場合、必要なスキルや知識などを取得することを支援する制度です。

 テキスト代を除き、無料(条件あり)で訓練を受けられ、受講期間中には受講手当や通所手当、寄宿手当が支給されます。(一部収入条件あり)

ハロートレーニングには2種類あります。

公共職業訓練

主に雇用保険受給者を対象としており、在職者向け(有料)、高等学校卒業者向け(有料)、障がい者向け(無料)にそれぞれ国や都道府県が提供する訓練施設を利用できます。モノづくり分野や事務系、IT系などの訓練を受けられます。

休職者支援訓練

 主に雇用保険を受給できない方を対象としており、無料で、2~6か月の訓練を受けられます。基礎的能力を習得する基礎コースと、情報系や医療事務系などの実践的能力まで一括して習得する実践コースを選択できます。

ハロートレーニングのロゴ

 受講を希望する際は、ハローワークに相談しましょう。

キャリア形成・リスキリング支援センター

 全国各地の47か所に設置されており、個人向け、企業・団体向け、学校関係者向けに、キャリアコンサルティングを行っています。

個人向け
企業・団体向け
学校関係者向け

企業・団体向け

 採用活動や従業員のリスキリングなどを含めた人材育成・評価支援を行い、在職者へのキャリアコンサルティングも実施します。

学校関係者向け

 主に大学生向けに、大学入学後のキャリア形成についての相談を行います。大学生活の送り方など幅広い相談内容に対応しています。

出典:「2023年4月1日からキャリア形成サポートセンターはキャリア形成・リスキリング支援センターに変わりました。 | キャリア形成・リスキリング推進事業(厚生労働省委託事業)」(参照 令和6年11月2日)

 利用したい場合は、各地のキャリア形成・リスキリング支援センターに問い合わせましょう。

JMOOC((一社)日本オープンオンライン教育推進協議会)

 複数の無料講座配信プラットフォームをまとめるポータルサイトです。

 アメリカで始まったMOOC(大規模公開オンライン講座)の日本拡大バージョンです。

 大学講師陣および企業が提供する本格的なオンライン講義を、子供から大人まで誰でも無料で受けられるサービスです。

 下記のような様々なジャンルの講義を受けられるサイトです。

講座ジャンル

  • アート・デザイン
  • 健康と医療
  • 工学
  • コンピュータ化学
  • 自然科学
  • 統計・数学
  • ビジネスと経営
  • 資格・試験対策
  • DXシリーズ
  • 理工系基礎
  • AI

など

 1週間が学習の基本単位で、動画5~10本を見て、その後の小テストを提出期限内に提出するというサイクルです。

 ほかの受講生と対面で議論を深められるmeet up(ミートアップ)という自主勉強会を企画することもできますし、他の受講生が企画したmeet upに参加することもできます。

 掲示板もあるので、わからない内容や議論したいことは、いつでも他の受講生に聞きながら、学習を進めることができます。

 一部では大学の先生から直接授業を受けられる対面学習(有料)もありますが、任意ですので完全無料で学習を進めることができます。

 複数の講座を同時に受講できるので、興味のあるジャンルの講座を見つけたらどんどん受講することができます。

 講座ごとで修了要件を満たすと、修了証(+デジタルバッジ)が発行されます。スキルや知識の内容を証明するものなので、入学試験や就職で利用することもできます。

 講座ごとに受講生の興味関心や知識レベルに合わせた構成になっているなど、無料とは思えないクオリティなので、学び直しやスキルアップに利用しない手はないでしょう。

 

まとめ

 いかがだったでしょうか?自分なりの学びの方針はイメージできたでしょうか?

 この記事では、学びの種類から学びの具体的な方法、それを支援する制度や講座をたくさん紹介しました。

 今回紹介した支援制度は、お互いに連携しているものも多くあります。社会人として学び直しをしようとしている方にとっては、とても有益なサイトになっています。

 ぜひ各リンクをチェックしてみて、自分ができそうと思える学びの方法を見つけてみてください!

 社会人として忙しく働きながらも、学び続けるあなたを、応援しています!

 

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